朝8時半に家を出て、ゆっくりと約60kmの道のりを走って、11時過ぎには秩父市内に到着しました。引閒さんの歯科医院の待合室で待たせてもらっていると、あの思い出すだけで寒気がするキーンというドリルの音が聞こえてきて、痛くもないはずの歯が、痛いような錯覚を憶えます。
やがて、診療室から引閒さんが出てきて、にこやかに挨拶してくれると、何となく安心してしまいました。
それから、二人で出前のカツ丼をかき込みながら予定について打ち合わせました。
御家族の方と私がお話しする間、子どもが退屈してはと、課題を持ってきたので、そのセッティングを行い、一息ついて14時から相談を始めました。一人1時間、間に10分くらいの休憩を挟む予定でしたが、なかなかそうはうまくはいかないものです。特に私は、話が長い傾向にあり、少しでも効率よく相談を進められるよう事前にアセスメントシートに記入はしていただいていたものの、やはり、1時間半ぐらいお話をしてしまう方もいました。
皆さんそれぞれですが、本当に愛情を持ってお子さんと接してくれているのがよくわかりました。それだけに、日常様々な場面に適応できていないことや困っていること、これらの目標や課題など様々な質問をいただき、それに対してどのようにすればよいのか、私なりの意見をアドバイスさせていただきました。
皆さんが、どう思われたかは、わからないですが、やがて引閒さんの所へ講評が集まってくると思います。それでご希望があれば、またお伺いしたいと思います。
私が、家族とお話をしている間、殆ど引閒さんと医院のスタッフの方がつきっきりで子どもを見てくれていたのでとても落ち着いてお話をすることができました。感謝します。
子どもの中には、課題をしない子もいたようですが、結構はまる子もいて引閒さんはいつもの治療とは違う場面を見ることができたようです。
7人目の方の相談が終わりお帰りになったのは、22時前頃だったでしょうか。今日一日の相談を引閒さんと振り返りました。そして、その後、引閒さんのお話もあり片付けを終えて、秩父を出たのは、2時前になってしまいました。
こんな私でも、少しはお役に立てただろうかと、帰りの車の中で自問自答の反省を繰り返しながら無事帰路につきました。