2016年03月11日

あれから5年・・・

東日本での震災が起こってから5年が過ぎました。当時私は、非常勤の県の職員をしていて、あの時間はさいたま市での協議の帰り道の車の中でした。信号で止まっている車から見える交差点向かいのファミレスの看板や高速道路の高架橋が大きく波打っていたのを覚えています。
 そのあとも、次の週もいろいろと問題はありましたが、公務に明け暮れていました。東北の様子が気になりながらも、忙しさに明け暮れ、「もう年だから・・」と自分に言い訳をしてごまかして過ごしていました。
 ですが、そんなごまかしも震災後2週間を過ぎる頃には限界に達してしまい、無理矢理に休暇を取って被災地に出かけることにしたのです。何かはできるはずという思いを繰り返しながら、陸前高田に向かいました。
 事前に情報は、ネットや新聞などで得ていました。ですが、絶対的に伝えられないものがあります。それは臭いです。そこから来る雰囲気です。
 嘗て学生の頃、放浪の旅で通りすがったことのある町の面影はどこにも見受けられませんでした。
 結局そのときは陸前高田ではなく、宮城県内と福島県内を中心に動き回りました。いろいろと危険な目にも遭いましたが、中でも一番こわかったのは7日の震度6強の余震の時でした。そのときは、南相馬市内のラーメン屋で記者の人と話をしていたときに起こりました。これまで、体験したことのない縦に揺れる地震です。机の下に隠れましたが、頭を机の天板にしこたまぶつけ、周囲では食器棚が倒れ食器が割れる音が鳴り響き、もうだめかなと思ったものです。本当に怖かったです。
 それから、5月にはもう一度県職員の労働組合の震災派遣ボランティアとして参加しました。
たくさんの方に出会いお話を聞き、自分ごときが何ができたのかなと今でも思います。そして、生きたかっただろう、もっとたくさんのやりたいことがあっただろう多くの方が、命を落としたことを思うと、今、そしてこれからの自分は少なくともその方たちに対して恥ずかしくない生き方をしなければと改めておもいました。
posted by Sleepinglion at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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